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目薬、正しくさせてますか?NGな使い方でかえって悪化することも!

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何かと眼を酷使する現代人に、目薬は、「必需品」といえますが、使い方を誤ると、眼の疲れが取れるどころか、かえって眼にダメージを与えてしまいます。

効果的に目薬をさすやり方を、次の一滴の前に、読んでおいてください。

 

まず手を洗ってください

目薬をさすときは、蓋を開けるときなど、差し口あたりについ手を触れがちです。また、さすときに、まぶたを指先でおさえる人もいますね。汚れた手でそれをすると、そこから雑菌が入って、感染症などにかかる恐れがあります。

石鹸で良く手を洗ってからさしましょう。

さすときの注意

目薬を顔に近づけすぎて、まつげ・まぶた・眼球などに触れると、そこから目薬に雑菌が入り込むので、注意しましょう。

さすのは、一滴で充分です。何滴もさしても流れて無駄になります。

さした後は、2~3分ほど、眼を静かに閉じて、顔を下に向けて、目薬が行き渡るようにします。眼をパチパチさせると、鼻や喉のほうに流れていってしまいます。

流れ出た目薬は、清潔なティッシュやガーゼで拭き取ります。

二種類以上の目薬をさすときは、5分以上間を開けてください。

差し口からシャボン玉のように目薬の膜が出ていても、口で吹いて破裂させたりしないでください。口から雑菌が飛び出します。

キャップにも気をつけて

さすときに外したキャップは、上向きに置くと雑菌がつくので、横向きに置いておきましょう。

目薬の保存法

目薬は、直射日光の当たらないところに保存してください。

「冷所保存」と書かれている目薬は、冷暗所で保管してください。

いったん開封した目薬は、2~3月以内に使い切るようにしましょう。その前でも、濁っているようでしたら、使用しないでください。

あとで解説する防腐剤の入っていない目薬の場合は、指示された期間内に使い切ってください。

血管収縮剤に注意

目薬の「血管収縮剤」は、眼の充血を改善させるために配合されています。

しかし、眼の充血は、疲れた眼に酸素や栄養を送り込むために、血管が太くなっているという、自然治癒力の現れです。

血管収縮剤で無理に血管を細くしても、酸素や栄養が必要なので、血管はまた太くなります。それをまた無理に細くすることを繰り返しているうちに、血管は太いまま元に戻らなくなってしまいます。

薬で充血を抑えるのは、見た目には良いかもしれませんが、眼の健康のためには良くありません。

 目医者さんが、市販の目薬を勧めないのも、主に血管収縮剤のせいです。

できるだけ、血管収縮剤の入っていない目薬を選びましょう。

血管収縮剤には、塩酸ナファゾリン・塩酸テトラヒドロゾリン・塩酸フェニレフリンなどが使われるので、パッケージの成分表をよく見て確認してください。

防腐剤にも注意

目医者さんが、市販の目薬を勧めないもう一つの理由は、防腐剤が含まれているからです。

防腐剤が含まれていないと、開封してからすぐに使えなくなってしまうのです。

でも、防腐剤は、角膜や結膜に炎症をおこすことがあります。また、長期間使い続けると、眼を傷つけることがあります。

特に、ドライアイの人やコンタクトを使っている人には、防腐剤はダメージを与えます。

防腐剤として使われるのは、塩化ベンザルコニウム・ソルビン酸カリウム・パラベン等なので、パッケージを見て、これらを含まないものを選びましょう。

もちろん、防腐剤が入っていないので、決められた期間内に使い切る必要があります。

「第3類医薬品」を選びましょう

市販の医薬品は「第1類」「第2類」「第3類」に区分されています。数字が少ないほど、効き目は大きいけれど、その分危険性もある成分が含まれているのです。

目薬の場合「第2類医薬品」のものが多いのですが、血管収縮剤や防腐剤の含まれていない「第3類医薬品」のもののほうが、安心して長く使えます。

「ソフトサンティア」や「アイリスCL-Iネオ」などです。

ただし、防腐剤が入っていないので、「ソフトサンティア」は10日くらいで使い切る必要がありますし、「アイリスCL-Iネオ」は、1回きりの使い捨てになります。

「第2類」の目薬を使うときは、目医者さんに相談してみましょう。