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急に片目が見えなくなった!一過性黒内障の恐怖

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片目が突然見えなくなって、しばらくすると元に戻る。こんな怖い病気があるのを知っていますか?

また見えるようになったからと安心して放っておくと、大変なことになりかねません。

イザという事態に備えて、知識を仕入れておきましょう。

 一過性黒内障とはどんな病気?

突然、目が見えなくなる病気です。目の前が真っ暗になるので「黒内障」と言われます。黒いカーテンが降りてくるようだと表現する人もいます。片目だけに起きるのが普通です。

また、通常は、数秒から、数分、長くても数時間でまた見えるようになるので、「一過性」と言われます。

 一過性黒内障はなぜおこる

目が見えなくなるので、眼の病気だと思われがちですが、実際には、動脈硬化によって、頸動脈に血栓ができて、それが剥がれ落ちて眼の血管に運ばれていき、網膜の血行が途絶えて、目が見えなくなるのです。

やがて血栓が砕けて、また、眼に血が巡るようになると、視力が回復します。

血栓以外にも、血管が詰まり気味なので、血圧が下がった拍子に、眼に血液が行かなくなって、目が見えなくなることもあります。

一過性黒内障の恐ろしさ

一時的に目が見えなくなっても、しばらくすると、また見えるようになるので、安心して放置しがちです。

しかし、一過性黒内障は、一過性脳虚血発作の一種であり、これが起きると言うことは、動脈硬化が進んで、血管が詰まり気味と言うことなのです。

何度か一過性黒内障を繰り返す内に、網膜動脈閉塞症を発症して、完全に見えなくなる危険があります。

また、そのままでは、血栓が詰まって、心筋梗塞や脳梗塞を起こす可能性が高いので、すぐに神経内科や脳外科の医者に診てもらう必要があります。

動脈硬化の原因

高脂血症・高血圧症や糖尿病のせいで、悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が、血管の壁に入り込んでしまい、血管の壁が厚くなって、結果として血管が細くなり、血行が悪くなった状態が動脈硬化です。

動脈硬化が進んでくると、血栓ができやすくなります。血栓が剥がれ落ちて、血流に乗って運ばれると、血管の細いところで引っかかり、血行を止めてしまいます。