心と身体のチューンナップ

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めまいがするのにはこんなにいろいろ原因があります

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軽いめまい程度なら、経験したことがある人も多いでしょうが、一口にめまいと言っても、症状も原因も千差万別です。

治すには医者に診てもらう必要がありますが、一通りの知識を得ておきましょう。

 

めまいのタイプ

めまいには、大きく分けて、次のような種類があります。

回転性めまい

自分自身や、自分のまわりの動かないはずのものが、グルグルと回っているように感じられるめまいです。

下りエレベーターでスーッと降下していく感じがすると訴える人もいます。

吐き気がしたり、耳鳴りや難聴が伴うこともあります。

通常、突然症状が現れて、しばらくしてから、サッと症状が消えます。

めまいの影響で、血圧が上がることがあります。逆に、血圧が上がったせいでめまいがすることはありません。

非回転性めまい

回転性でない以下の種類のめまいの場合、回転性めまいのように一過性の症状のこともあれば、いつの間にかめまいがするようになって、何ヶ月も何年も続くこともあります。

浮動性めまい

とても柔らかいクッションの上を歩いているような、体が宙に浮いているような、ふわふわ・ふらふらした頼りない感じのするめまいです。

何となく、頭がふわっとする感じがすることもあります。

動揺性めまい

まるで地震が起きたように、体がグラグラ・フラフラする感じがします。

歩きながら体がふらつく感じがすることもあります。

眼前暗黒感(前失神性)めまい

立ちくらみが典型的ですが、目の前が真っ暗になって、意識が遠のくめまいです。

気を失ってしまうこともあります。

 

以上四つの種類を挙げましたが、実際には、いくつかの種類のめまいの症状が入り交じってあらわれることも多いのです。

めまいの原因

どのめまいにも共通する原因として、ストレス・過労・睡眠不足などがあります。

回転性めまい

回転性めまいの原因は多くの場合、耳の中にあって、平衡感覚をつかさどる三半規管の問題です。

メニエール病にかかると、三半規管の中のリンパ液が増えて、めまいがします。耳鳴りや難聴が起きることも多いです。

前庭神経(三半規管と脳をつなぐ神経)炎でも、三半規管の障害で、めまいが起きます。

前庭神経炎は、風邪を引いた後になることが多く、耳鳴りや難聴はありません。

自律神経が乱れて、交感神経が優位になり続けていると、三半規管に送られる血液の量が減って、めまいがすることがあります。

突発性難聴になるときに、回転性めまいがすることがあります。ただし、発症後は、浮動性めまいに変わることが多いようです。

くしゃみや咳、鼻をかんだり力んだりした拍子に中耳の外リンパ液が漏れて起きる「外リンパ瘻」でめまいがすることもあります。

 

急に頭を動かした拍子に、数十秒めまいがした後に元に戻る場合で、耳鳴りや難聴が無い場合は、「良性発作性頭位めまい」の可能性があります。

内耳にある耳石が本来あるべき位置から離れて動くせいで、頭の動きに過敏に反応してしまうから起きると考えられます。

40代以降の女性に多く見られます。

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浮動性めまい・動揺性めまい

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熱中症や糖尿病の症状として、めまいがすることがあります。

PMS(月経前・生理前症候群)で、ホルモンのバランスが乱れると、浮動性めまいや眼前暗黒感めまいを感じることがあります。

不整脈で、脳に充分な血液が行かないため、めまいがすることもあります。

顎関節症になると、顎関節の近くにある耳に悪影響をおよぼしてめまいがすることがあります。

また、ストレートネックの場合、首の神経が圧迫されて、めまいや頭痛・耳鳴りがすることがあります。

回転性めまいの回復期になることもあります。

降圧剤・抗うつ剤・睡眠薬・風邪薬等の副作用のこともあります。

長時間のパソコン操作等により、目が疲れたり、首の筋肉が過度に緊張したりして、めまいがすることもあります。肩こり・頭痛・頭の重い感じ等を伴うことが多いです。

うつの身体的症状が主として現れ、精神的な抑うつ状態はあまり現れない、「仮面うつ病」の症状としてめまいが起こることもあります。同時に不眠の症状が起きることが多いです。

左右の視力が大きく違うときにめまいが起きることもあります。

聴神経に腫瘍ができていることもあります。

小脳や脳幹に障害があることもあります。特に、脳出血や脳梗塞が原因の場合、片側の手足が動かしにくい、ものが二重に見える、ろれつが回らない、激しい頭痛がするなどの症状を伴いますが、ごく小さな脳梗塞の場合、めまい以外の症状が現れないこともあるので、突然襲ってきためまいには注意が必要です。

眼前暗黒感めまい

立ちくらみのように、目の前が暗くなるめまいの場合、立ち上がったりしたときに、急に血圧が下がったせいのことが多いです。自律神経の乱れ、動脈硬化、糖尿病、パーキンソン病等によるものと考えられます。

貧血や脱水症状によって引き起こされることもあります。

高血圧の治療で、降圧剤を飲んでいて、血圧が下がりすぎた場合もあります。

めまいでお困りなら「美聴泉」

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めまいの治療

めまいの場合、病院で診てもらっても、原因がはっきりしないこともあるようです。特に、高齢者の場合、本人がいくらフラフラすると訴えても、検査の結果特に異常のないことも多いのです。

それでも、重大な病気の可能性もあるので、素人判断せず、専門家に診てもらいましょう。

大雑把に言えば、回転性めまいの場合は耳鼻科、片側の手足が動かしにくいなどの症状があれば脳神経内科や神経外科、ストレスなどのせいと思える場合や原因が分からない場合は心療内科が良いとされます。

めまい専門外来に行けるようなら診てもらうのが安心ですね。

www.hospita.jp

めまい相談医リスト

http://memai.jp/sodan-i/list2012.htm