アナフィラキシー・ショックとは 様々なものでなります-ヒアリでも
「アナフィラキシー・ショック」という言葉は聞いたことがあっても、具体的にどんなものなのか、曖昧な人も多いのではないのでしょうか。
アナフィラキシー・ショックとはどんなものなのか、原因は何なのか、調べました。
アナフィラキシー・ショックとは
アナフィラキシー・ショックとは、全身に急激に起きる、重度のアレルギー性発作の一つです。
症状としては、蕁麻疹・かゆみ・皮膚が赤くなる・咳・くしゃみ・息がゼーゼーする・眼がかゆくなる・唇が腫れる・腹痛・吐く・血圧が低くなるなどのいくつかの臓器にまたがる様々な症状が、急速に全身に起きます。
症状が激しい場合、血圧の急激な低下で気を失うこともあります。
そして、一番重い場合、心臓が止まって死ぬことがあります。
アナフィラキシー・ショックの原因
ヒアリ
とうとう、東京湾でも発見されたヒアリですが、非常に攻撃性が強く、刺されたときアナフィラキシー・ショックを起こすことがあります。
刺されると、火傷を負ったような熱い感じと激しい痛みがあるので、「火蟻」と言われるわけです。刺された箇所には大きな水疱ができ、そのうち膿んできます。
そして、刺された人のうち、0.6%~6%の人がアナフィラキシー・ショックを起こすと言われます。
症状としては、蕁麻疹・めまい・頭痛・胸部の激痛・吐き気・大量の汗・血圧の低下・ろれつが回らなくなることなどです。
重症の場合は、気を失うこともあり、最悪の場合は、死に至ります。
ヒアリの毒には、蜂の毒と共通するものがあり、蜂に刺されてアナフィラキシー・ショックを起こしたことのある人は、特に注意が必要です。
早急に救急処置をする必要があります。
ハチ
人を刺すことのある、スズメバチ・アシナガバチ・ミツバチに刺されて、アナフィラキシー・ショックを起こすことがあります。
特に、短時間のうちに複数回蜂に刺されると、アナフィラキシー・ショックにまで進むことが多いと言われます。
蜂毒アレルギーの症状は、刺されてから15分以内に出ることが多く、さらに、アナフィラキシー・ショックにまで進んだ場合、ショック症状が出てから15分くらいで、死に至ることもあります。
人里離れたところで、蜂に刺されて、アナフィラキシーになった場合、救急車が間に合わない場合もあり、注意が必要です。
蜂は、こちらから刺激しない限り、向こうから刺してくることはまず無いので、近づかないことが一番です。
ただし、知らないうちに靴の中に入っていたり、取り込んだ洗濯物に止まっていたりして、刺されることがあるので気をつけましょう。
食べ物
アレルギーを引き起こすことのある食べ物(アレルゲン)は、全て、アナフィラキシー・ショックを引き起こすことがあります。
その中でも、特に多いのが、ニワトリの卵です。
また、そばやピーナッツは、数は多くないけれども、一旦なると重症化しやすいと言われます。
その他
天然ゴム・薬品・運動などで、アナフィラキシー・ショックを起こすことがあります。
アナフィラキシー・ショックの治療
アナフィラキシー・ショックを起こしやすい人は、医師の処方により、アドレナリンの筋肉注射液を携帯することができます。
いざというときに備えて、患者本人や家族が、注射できるよう準備しておく必要があります。
その他、抗ヒスタミン薬やステロイド薬も使われますが、いずれにしても、専門の医者に診てもらう必要があります。