心と身体のチューンナップ

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その不調は低血糖のせいかもしれません 

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何だか体調がすぐれないと思っていると、実は血糖値が下がっているせいと言うことがあります。

心当たりのある人もない人も、低血糖のことを知っておきましょう。

低血糖症とは

人の血液中の血糖値は、食事・運動・ストレスなど、様々な要因で、変動しています。

健康な人の場合、血糖値は、70~130mg/dlの間を上下していますが、何かのはずみで、正常値よりグッと血糖値が下がって、低血糖状態になってしまうことがあります。

数字として血糖値が低いというより、血糖値をうまくコントロールできずに、正常値を外れてしまうことが問題です。

いつも血糖値が低いというわけでもないので、健康診断等でも発見しにくいのです。

さらに、糖尿病の人は、治療薬の影響で、低血糖症になりやすいのです。

低血糖症の症状

血液中の血糖は、体中に運ばれて、エネルギー源になります。このエネルギーが不足することによって、様々な問題が生じてきます。

主な症状としては、倦怠感・発汗・昼食後の強い眠気・生あくび・めまい・ふらつき・動悸・強い空腹感・集中力の欠如・偏頭痛・筋肉痛・意識障害などがあり、朝なかなか起きられなくなったりします。

甘いものや炭水化物を食べないと、手の指が震えたり、体に力が入らなくなったりします。

うつ病や自律神経失調症と間違えられることもあります。

人によっては、低血糖状態になっても、はっきりした症状が出ないこともあります。特に、糖尿病で、神経障害があると、自分の症状に気づくことができないうちに、病状が進んでしまうことがあります。

低血糖症の原因

アルコール

お酒を飲み過ぎると、肝臓の、糖を貯蔵する「糖代謝」という働きが阻害されて、低血糖症になることがあります。特に、空腹時に、大量のアルコールを飲むのは、リスクが高いです。

もともと糖尿病にかかっていて、インスリン治療をしている人の場合は、さらに血糖値が下がりやすく危険です。

胃の問題

胃下垂の人や、胃酸過多の人、胃の切除手術を受けた人が、糖質を摂り過ぎると、膵臓から過剰にインスリンが分泌されて、血糖値が急激に下がることがあります。

アレルギー体質

アレルギー体質の人は、副腎から分泌される「コルチゾール」というホルモンを、アレルギーの症状を抑えるために使ってしまい、コルチゾールのもう一つの働きである、血糖値を上昇させる働きまで手が回らなくなります。

そのため、低血糖症になりやすくなります。

激しい運動

糖尿病の治療として、適度な運動が奨められますが、長時間の運動や、激しい運動をすると、反対に、低血糖状態になることがあります。

食生活の乱れ

麺類、スイーツ、糖分の多い炭酸飲料、ジャンクフードなどから、炭水化物や糖分を摂り過ぎると、血糖値の変動が大きくなって、結果的に低血糖になりがちです。

無理なダイエットでなることもあります。

糖尿病

糖尿病の治療で、インスリンや血糖降下薬を投与されていると、薬が効きすぎて、低血糖状態になることがあります

他の病気

膵臓の腫瘍(インスリノーマ)・肉腫・肝がんなどの病気のせいで、低血糖症になることがあります。そのほか、不整脈の治療薬の副作用で低血糖になることもあります。

低血糖症の対処法

低血糖症の症状が現れたら、応急処置として、ブドウ糖を口に含むという方法があります。

とりあえず10~15gのブドウ糖を取り、15分ほど安静にしていて、症状が余り治まらないようなら、もう一度、ブドウ糖を摂ります。糖分の多いジュース等を飲む方法もあります。その後、ブドウ糖だけではまた低血糖になることがあるので、普通の食事をします。

ただし、膵臓の腫瘍であるインスリノーマの場合、ブドウ糖が逆効果になることがあるので、低血糖症の自覚がある場合は、早めにお医者さんに相談しましょう。

車の運転中なら、とにかく車を止めましょう。

さらに、意識障害が起きるようなことがあれば、すぐに医療機関に行く必要があります。

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