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耳かきの正しい仕方 あなたの耳の掻き方は危険かも!?

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耳かきは、なんだか気持ちいいんですよね。でも、どんどん搔いていると、思わぬ危険があるって知ってました?

知ってた人も、知らなかった人も、正しい耳かきのやり方を覚えておきましょう

耳かきの危険性

人間の身体のなかには、「迷走神経」といわれるものがあります。文字通り、あっちこっちと複雑に張りめぐらされているのですが、耳の穴の中にも走っています。

ここを、耳かき棒や綿棒で刺激すると、気持ちが良いのです。

気持ちが良いからといって、しょっちゅう搔いていると、耳の穴の中が傷ついて、血が出てきます。耳かき棒や綿棒は、引き出しの中や机のペン立てなどに無造作に置かれていて、衛生状態は良くないことが多いのですが、そんな耳かき棒や綿棒で、傷ついた耳の穴を搔くと、雑菌が入り込んで、外耳炎や中耳炎になり、「耳だれ」といわれる膿が出たりします。

そうして、耳の穴の中に炎症ができると、かゆいのでさらに搔いてしまうという悪循環にはまってしまうことがあります。

ひどくなると、耳の穴のなかが大きく腫れ上がって、耳が良く聞こえなくなったりします。

こうなると、手術して腫れた部分を取り除くしかなくなります。

また、耳かきをしているときに、耳かき棒を持っている手に何かがぶつかったりして、グイッと耳かき棒を奥まで押し込んでしまうと、鼓膜損傷を起こしてしまうことがあります。

綿棒で耳かきをしていると、やり方が悪いと、かえって耳垢を奥へ奥へと押し込んでいって、耳鼻科でないと取れないなんてことになることもあるんです。

正しい耳掃除の仕方

誰かに膝枕で耳かきをしてもらうのは、なかなか良いものですが(そんなサービスをするお店があるくらいですね)、これでは、とった耳垢が鼓膜の方に落ちて行ってしまうことが多いので、お薦めできません。座った姿勢で行いましょう。

掃除するのは、耳の穴の入り口から1㎝奥までにしておきましょう。それで充分なのです。決してごしごしこすったりしないで、そっと掻き出すようにします。

耳垢が乾いている人は耳かき棒が、湿っている人は、綿棒が向いています。

ちなみに、日本人の場合、乾いている人が84%、湿っている人が16%という調査があります。人類学的には、乾いている人は弥生人、湿っている人は縄文人だそうです。

耳かき棒も綿棒も、清潔なところに保管して、汚れた手で触らないようにしましょう。耳掃除が終わったら、耳かき棒は良く洗い、綿棒は、使い捨てにしましょう。

耳掃除をするのは、月に1~2回にしておきましょう。

アメリカの耳鼻咽喉科関係の学会では、耳垢は自然に取れるし、耳の穴を保護する役目もあるので、耳掃除のリスクを考えると、いっそ、一切、耳掃除をしない方が良いとまで言われているのです。

耳の穴がどうしても痒いときは、耳珠(耳の穴の前のちょっと出っ張ったところ)を指先で押さえて揺らしたり、耳を冷やしたりしてみましょう。