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手足口病とは?大人がかかると重症化!

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子供の病気というイメージの強い手足口病ですが、大人もかかるし、子供よりずっと重症化することもあるんです。

まさか自分がそんな子供の病気になるわけがないと思っていると、大変なことになりかねません。

大人が手足口病になると

手足口病は、夏場に子供の間で流行することの多い夏風邪の一種ですが、数は多くないけれども、大人でも、免疫力が低下しているときなどなることがあります。

子供の手足口病は、熱が出ても、38℃以下のことが多いのですが、大人の場合は、三人に一人くらいの人が、40℃以上の高熱を出します。

そして、子供の場合と同様、発症後しばらくして、手のひらや手指、足の裏や足指、ヒザの裏、お尻、口のまわりや口の中などに2mm~3mmの水疱ができたり(これが「手足口病」という名の元になっています)、頭痛がしたり、ふしぶしが痛んだり、だるさを感じたり、寒気がしたりします。症状が重い場合は、髄膜炎や脳炎になることさえあります。

喉が痛くなって、ものを飲み込みにくくなることもあります。重症化すると、点滴が必要になったりします。

口の中にできた水疱は、潰瘍化して、アフタ性口内炎に似た症状になります。

手に水疱が多くできると、手作業も困難になりますし、足の裏の水疱が悪化すると、痛くて歩けなくなることがあります。

やがて、手足に発疹ができます。子供の場合よりも重症化して、1週間から10日ぐらいは、痛みやかゆみに苦しめられます。

指先に発疹ができた場合は、1~2月後に、爪が剥がれることさえあります。

手足口病の感染経路は?

・セキやくしゃみとともに、病原菌が空中にまき散らされて、伝染します。

・手足口病にかかっている人に触ったり、タオルなどを共有してうつります

・手足口病になっている人の便の病原菌が手に付いて、その手で口を触ったりしてうつります

手足口病の治療法

手足口病にかかったら、内科で診てもらいますが、いまのところ、手足口病が一発で治るような治療法はありません。

それぞれの症状に合わせた対症療法でしのぎながら、自然治癒するのを待ちます。

口内の水疱の場合は、イソジンうがい薬や、口内炎の治療薬を使います。手足の水疱には、抗ヒスタミン薬を使い、高熱を下げるには、解熱鎮痛剤を使います。

出勤はどうする

手足口病は、学校保健安全法の第3種学校伝染病に指定されています。出席停止期間も明確に決められているわけではなく、条件によって、医師が伝染のおそれがないと判断するまで休むようになっているだけです。

会社の場合も、手足口症になったらどうすると決められている場合はまず無いでしょうから、上司などと相談して、会社を休むか、マスクなどをして出社するか決めることになります。

ただし、症状が治まっても、便の中には、2週間から4週間は、病原体が含まれていて、同僚や清掃の人にうつす可能性があるので注意が必要です。