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ものの名前が出てこない!これって20代にもある「アレアレ症候群」?それとも認知症の初期?

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「アレアレ症候群」とは

日常生活で、人の名前や漢字がとっさに思い出せなくて、「アレだよ!ほらアレ!」なんてつい言ってしまうことを、「アレアレ症候群」と言います。

こんなふうに、のど元まで出かかっているのに口に出せないことを、「アレアレ症候群」と名付けたのは、徳川夢声とのことです。

若い人でも、思い当たる節がある人も多いんではないでしょうか。

株式会社ネオマーケティングの調査によると、20代の人でも、70%が物忘れをするとのことで、一番多い物忘れが、自分が何をしようとしていたのか忘れてしまうことだそうです。

別の部屋まで行ったとき、アレ、一体何をしにきたんだっけということはありませんか。

安心してください、あなただけではありませんよ。

次に多いのが、有名人や芸能人の名前が出てこなくなること。3番目が、漢字が思い出せなくなること。4番目は、曲の名前や、映画・小説などのタイトルが分からなくなること。5番目として、モノの名称だそうです。

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「アレアレ症候群」の原因

脳の老化は、20代から始まると言われるので、ある意味では、当然の現象です。

特に、現象を悪化させる要因としては、

・多くの仕事を手がけて脳の余裕がない

・ストレスが溜まっている

・睡眠不足である

・栄養のバランスが偏っている(脂質・飽和脂肪酸の取りすぎ、DHA・EPAを含む魚類の不足)

・運動不足

などが考えられます。

自然な物忘れと病的な物忘れ

物忘れを引き起こす病気には、認知症・甲状腺機能低下症・うつ病・正常圧水頭症・慢性硬膜下血腫などがあります。

ここでは、加齢からくる自然な物忘れと、認知症の初期症状である病的な物忘れとの区別の仕方を説明します。

エピソードを覚えているか

加齢による物忘れの場合、例えば、今日のお昼に何を食べたかと聞かれて、アレ、何を食べたかなと考え込むことはありますが、少なくとも、昼食を食べたと言うことは覚えています。この、何かの出来事があったという記憶を、エピソード記憶と言いますが、認知症の場合、食事をしたというエピソードの記憶自体がなくなって、まだ食事をしていないと言い張ったりします。

自覚はあるか

加齢による物忘れの場合、自分が具体的に何を食べたかとっさに思い出せないという自覚がありますが、認知症の場合、自分が物忘れをしているという自覚がなくて、他人に、忘れていると指摘されても、認めようとしない傾向があります。

判断力は低下しているか

加齢によって物忘れするようになった場合でも、判断力は正常であることが多いですが、認知症の場合、判断力が衰えたり、見当識(自分が今いる場所や、今の日付など、自分のおかれた状況を認識する能力)に障害が出ます。

日常生活に支障は出ているか

加齢による物忘れの場合、時間をかけたり、何かのヒントがあれば思い出せるので、特に日常生活に支障が出ることは無いのですが、認知症による物忘れの場合、食事をしたこと・約束したこと・何かを仕舞い込んだことなど、日常生活を送る上で必要なことを忘れてしまって、何かのヒントがあっても思い出せないことが多く、日常生活に支障が出ます。

身近なものを忘れるか

加齢による物忘れの場合、しばらく会ってない人の名前を忘れたり、あまり使っていないモノなどの名前がでてこなく無くなることが多いです。

それに対し、認知症の場合、毎日会っている人や、毎日使っているモノなどの名前が出てこなくなります。