手汗がひどい!どうすれば止められる?
いつの間にか手にじとっと汗をかいてしまい、書類にシミを作ってしまったり、マウスがべとべとになったりすることはありませんか。
握手をする機会なんかあったら、困ってしまいますね。
なぜ、手汗が出るのか、どう対処したら良いのか、リサーチしました。
どうして手汗が出るんでしょう
手掌(しゅしょう)多汗症の場合
特に手のひらだけにとても汗をかく場合は、「手掌多汗症」の可能性があります。
自律神経のうち、体の活動を活発にする交感神経が働きっぱなしになっている状態と考えられます。
交感神経の働きで、汗をかいたり、心臓の鼓動が早くなったり、胃腸の働きが抑えられたりします。
手の汗の場合は、大昔、動物に襲われそうになった時に、木の枝などの武器になるものを手にしたときの滑り止めになったなごりと思われます。
手掌多汗症の原因は、はっきりとは分かっていませんが、精神的緊張・肥満・ホルモンバランスの乱れ・生活習慣の乱れ等によると推測されています。
手掌多汗症は、軽いものから重いものまで、次の3段階に区分されています。
レベル1 手のひらが汗でじとっと湿っている
レベル2 手のひらに汗の水滴ができる
レベル3 手から汗がしたたり落ちる
その他の多汗症の場合
手だけでなく、全身に汗をかきやすい場合は、甲状腺の異常・糖尿病・急性リウマチ・更年期障害・自律神経失調症などの可能性があります。
手汗を止める方法
ストレッチをする
ツボを押す
胸を押さえる
体の一部を圧迫すると、その部分の汗が減って、その代わり、体の反対側からの汗が増えます。これを「反側発汗」といいます。
この性質を利用して、一時的に手や顔の汗を抑えることができます。
・力を入れて腕組みをして、胸を押さえます
・脇の下にコブシをはさんで、グッと締め付けます
・きつめのブラジャーをします
・バストトップの5cmほど上を、紐などできつく縛ります
京都の舞妓さんは、帯を使って汗を止めているそうです。
冷却する
首筋や手首、脇の下などの、太い血管が通っているところを、冷えたペットボトル・冷却ジェル・冷水に浸したハンカチなどで冷やすと、一時的に汗を止められます。
制汗パウダーを使う
手汗用の制汗パウダーが市販されています。試してみてはどうでしょうか。
食事の注意
手汗には、タウリンとビタミンCの摂取が有効です。
タウリンは、牡蠣やハマグリに含まれています。
香辛料・肉類・乳製品は、汗をかきやすくなります。
充分な睡眠を
睡眠不足ですと、交感神経が優位になって、手汗をかきやすくなります。
また、少なくとも、日付の変わる前に寝るようにしましょう。
爪揉みをする
爪揉みは、副交感神経を働かせて、手汗を防ぐ効果があります。即効性はありませんが、長い目で行いましょう。
クリニックでの治療は?
うえに挙げたような対策をしても手汗が止まらず、日常生活にも支障をきたすようなら、医者で治療を受ける必要があります。
手汗の治療法としては、抗不安薬や漢方薬の服用・交感神経の切除手術・ボツリヌス菌注射・イオントフォレーシス療法・ビューホットなどがあります。
皮膚科・整形外科・美容形成外科などで診てくれます。
各治療法には、メリット・デメリットがありますので、お医者さんとよく相談しましょう。