脂肪肝とは?軽視すると大変です
健康診断で「脂肪肝」といわれたことはありませんか。
脂肪肝といわれる人は、年々増えていて、今や、男性の三人に一人、女性の五人に一人が脂肪肝といわれています。
職場や近所で、脂肪肝の人が多いので、ありふれた病気のように思って、たいしたことは無いと思っている人もいるかも知れませんが、放置すると大変なことになりかねません。
そもそも、脂肪肝になるということは、日常生活に問題があると言うことなのです。
大事に至る前に、生活を改める必要があります。
脂肪肝とは
人間の肝臓には、普通5%程度の中性脂肪を中心とした脂肪(脂質)が蓄えられていますが、この割合が30%を越えた場合を脂肪肝と呼んでいます。
いわば、肝臓が「フォワグラ」状態になっているのです。
腹部に軽い不快感を感じる場合もありますが、ほとんどの場合、特に自覚症状はありません。
肥満の人に多いイメージがありますが、肥満で無くともなる人はいます。
脂肪肝の原因は
アルコール
アルコールの飲み過ぎは、脂肪肝の主な原因の一つです。肝臓でアルコールを分解するときに、肝臓に負担がかかりますし、アルコールの分解過程で中性脂肪ができるのです。
一日に、純アルコールに換算して20g以上のお酒を飲むと、アルコール性脂肪肝になるといわれます。
純アルコール換算で20gとは、ビール中瓶一本・日本酒一合・焼酎110㎖・ウィスキー ダブル一杯・ワイン180㎖・缶チューハイ一本半程度です。(製品によってアルコール度数も違うので、あくまでも目安です)
過食・肥満
糖質や脂肪分を摂り過ぎると、小腸から肝臓に送られる脂肪酸が増えて、その結果、肝臓で脂肪酸から作られる中性脂肪が多くなり、脂肪肝になります。
無理なダイエット
タンパク質には、肝臓にたまった中性脂肪を血液中に送り出す働きがあります。
無理なダイエットによって、タンパク質が不足すると、中性脂肪がたまったままになって、脂肪肝になります。
また、極端な糖質制限をすると、私たちの体は、筋肉の中に含まれるタンパク質を糖質に変換して、エネルギーに変えようとするので、その結果、タンパク質が不足して、中性脂肪が肝臓にたまります。
また、ダイエットしていることに安心して、運動をしないと、体の血行が悪くなり、代謝も落ちるので、肝臓に中性脂肪がたまって脂肪肝になりやすくなります。
妊娠
まれな病気ですが、妊娠後期に、急に肝臓の機能が低下し、急性妊娠脂肪肝になることがあります。
薬の副作用
ステロイドやアスピリンの副作用で脂肪肝になることがあります。
脂肪肝といわれたら
脂肪肝を放置すると
脂肪肝といわれても、生活を改めること無く放置すると、やがて、肝硬変、さらには、肝臓がんになることがあります。
最近では、高血圧・高脂血症・糖尿病などの生活習慣病になるリスクが高くなったり、動脈硬化が進んで、脳梗塞や心筋梗塞と行った循環器系の病気になりやすいことも分かってきました。
アルコールをやめる
アルコール性脂肪肝の場合は、禁酒すれば、6週間以内に症状が改善するといわれます。
食生活の改善
非アルコール性脂肪肝の場合は、食生活の改善が対処の中心となります。
中性脂肪の元となる脂肪分や糖質を制限します。
適正エネルギーを守るようにします。
一日の適正エネルギーは、標準体重に、デスクワーク中心であまり体を動かさない人の場合25kcalをかけたもの、立ち仕事もあって普通に体を動かす人の場合、30kcalをかけたものです。
標準体重は、身長(メートル単位で表したもの)を二回掛け合わせたものに22をかけたものです。
例えば、身長160cmなら、1.6×1.6×22で56.32kgになります。
この人の適正エネルギーは、あまり体を動かさないのなら、56.32×25で1408kcalになりますし、普通に体を動かすとしたら、56.32×30で約1690kcalになります。
炭酸飲料やドリンク剤などは、以外とカロリーが多いので、控えるようにしましょう。
運動
適度な有酸素運動をします。激しい運動をする必要は無く、軽く汗ばむ程度の運動で構いません。
(220-現在の年齢)×0.6~0.7程度の心拍数になるような運動をしましょう。
コーヒー
ブラックコーヒーを一日に2杯以上飲むと、脂肪肝の改善に効果があると言われます。
鉄分の抑制
サプリメントなどで、鉄分を大量に摂ると、非アルコール性脂肪肝になりやすいといわれます。
充分な睡眠
少なくとも一日6時間の睡眠を取らないと、脂肪肝になるリスクが高まります。
禁煙
タバコのニコチンは、血液中のインスリン濃度を高くし、そのせいで中性脂肪が増えて、脂肪肝につながります。
脂肪肝の人は、禁煙する必要があります。
脂肪肝の治療
脂肪肝を本格的に治療するためには、医者に相談しましょう。
「消化器内科」で診てもらうのがお薦めです。
脈で危険を回避?三脈の法とは
「三脈の法」というのは、自分の脈を診ることによって、自分の身に迫った危険を察知するという方法です。
一種の占いで、科学的な方法ではありませんので、あまり真剣に受け止めずに、一種のゲームとして楽しんでみましょう。
科学的でなければ受け入れられないという方は、スルーしましょう。
三脈の法のやり方
左手を広げて、親指を、首の左側の頸動脈に、中指を、首の右側の頸動脈に当てます。
そして、その左手の手首の動脈に、右手の親指を当てます。
そうすると、三カ所の脈拍を感じられますね。
通常、この三つの脈は同期していて、同じタイミングで、拍動していますね。
もしも、この三つが同期していない場合は、あなたの身に迫った危険を、あなたの無意識が検知して、あなたに知らせていると考えるのが、三脈の法です。
三脈が乱れていたら
三脈法では、三つの脈がずれたまま予定を変更せずに行動した場合、次のようなトラブルがあると考えます。
三つの脈が全部ずれて打っている場合
→命に関わるような大きな危険が迫っている
首の両側の脈は同期しているが、手首の脈がずれている
→人間関係のトラブルが生じる
首の右側の脈と右手の親指で感じる脈は同期しているが、首の左側の脈がずれている
→急病になったり、体調を崩す
首の左側の脈と左手首の脈は同期しているが、首の右側の脈がずれている
→金銭に関わるトラブルが生じる
そして、ズレに気づいてから24時間気をつけて、予定をキャンセルしたり、その場から移動したりします。その結果、脈のズレが解消して、24時間経っても問題が生じなければ、危機は回避されたものと見なします。脈のズレが解消しない場合は、さらに移動したり、別の予定をキャンセルしたりします。ただし、長い場合は、42時間気をつけた方が良いという人もいます。
まとめ
三脈の法は、古来から伝わる、体験的な方法で、科学的な証明がされたものではありません。
ですから、やってみようと思わない人は別にやらなくて良いのですが、気になるひとは、出かけるとき、乗り物に乗るときなどに試してみるのも良いかもしれません。
手のひらで分かる病気のサイン かゆいとか赤いとか
ふと自分の手のひらを見て、「おや、変だな、どうしたんだろう」と思うことはありませんか。内臓からサインが出ているのかも知れません。
家族や友人の手のひらに問題があるとき、さりげなく教えてあげても良いですね。
手のひらが赤い場合
手のひらが赤いのは、そういう体質で、心配する必要が無いことも多いのですが、内臓のトラブルが表れている可能性もあります
手を下に下ろしたときに、手のひらが赤くなる場合、うっ血を起こしている可能性があります。
循環器系の不調や、ストレス、生活の乱れ、冷え性などのせいで、手の末梢血管(毛細血管)が、血行不良を起こしていることが考えられます。
また、もともと手のひらは赤くなかったのに、この頃赤くなってきたという場合は、肝臓が弱ってきて、「手掌紅斑(しゅしょうこうはん)」が起きているのかも知れません。
手掌紅斑の場合、手のひらのうちでも、特に、親指や小指の付け根の膨らんだところが斑点状に赤らむことが多く、それとの対比で、手のひらの中心付近が白っぽく見えます。
肝臓の働きが悪く、体内のホルモンバランスが崩れると、血管の収縮をうまく抑えられなくて、手のひらの周辺の末梢血管に血液が多く流れ込んできて、赤くなるのです。
また、妊娠すると、女性ホルモンのエストロゲンの分泌が活発になって、その作用で血管が拡張して、手掌紅斑になることがあります。
妊娠中に手のひらが赤くなった場合、妊娠中だから当然だと放置していると、実は肝臓に障害があったという場合もあるので注意が必要です。
その他、血圧やコレステロール値が高い場合も、手のひらが赤くなることがあります。
手のひらが紫色の場合
手のひらが紫色になったりや青白くなるのは、血流が悪くて、血が不足して起きる現象で、「レイノー現象」と呼ばれます。
寒さや精神的緊張のせいで起きることもありますが、膠原病・動脈硬化症・一部の鎮痛剤の副作用などで起きることもあります。
手のひらが黄色い場合
かんきつ類・カボチャ・ニンジンなどのカロテン(カロチン)を多く含む食品を食べ過ぎた場合、「カロチン血症」といって、皮膚が黄色くなることがあります。
最初は、手のひらや足の裏などの角質層が厚い箇所が黄色くなり、重くなると、全身が黄色っぽくなることがあります。
だれでも、カロテンを摂り過ぎるとなる可能性がありますが、高脂血症の人は特に起こりやすいので、コレステロール値に気をつける必要があります。
肝臓や胆管に障害がある場合、「黄疸(おうだん)」という、皮膚が黄色くなる症状が出ることがあり、手のひらが黄色くなります。
黄疸は、貧血のうち、溶血性貧血という、赤血球の寿命が短くなる疾患によっても起きます。
手のひらがかゆい場合
手のひらがかゆい場合、乾燥や手湿疹の場合もありますが、その他の病気のサインの可能性もあります。
肝臓病
肝臓の機能が低下すると、βエンドルフィンという物質が、体内で大量に作られ、手のひら・足の裏を始め、体中がかゆくなります。
特に、胆汁うっ滞型の肝障害の場合、胆汁酸のせいで、夜も寝られないほどかゆいことがあります。
妊娠中に、胆汁うっ滞症になって、かゆみに苦しめられる人もいます。
腎臓病
腎臓の働きが悪いと、老廃物が体外に排出されず、そのせいで、手のひらなどがかゆくなることがあります。
糖尿病
糖尿病の場合、皮膚の感染症にかかりやすく、そのせいで手のひらなどにかゆみを感じることがあります。
アレルギー
金属アレルギーのある人が、金属を手にした場合に、手のひらがかゆくなることがあります。
また、大豆・アーモンド・クルミ・チョコーレートなどに、ごく微量の金属が含まれているので、それを食べた後に、手にかく汗にわずかに金属が含まれていて、金属アレルギーに敏感な人は、手のひらがかゆくなることがあります。
寝相が悪い原因と寝相を良くする方法 バンザイ寝をしていませんか
朝起きたときや、夜中に目を覚ましたときに、とんでもない格好をしていることはありませんか。
誰かと旅行に行ったときなどに恥ずかしい思いをするだけでなく、あなたの体からのサインかも知れません。
寝相がものがたることに耳を傾けてみましょう。
寝相が悪いとは
寝相が悪いとは、次のようなことですね
・寝返りをうつ回数が多い
・ヒザを曲げて寝ている
・うつ伏せで寝ている
・バンザイをするように両手を上に伸ばして寝ている
・掛け布団や毛布がどこかに行ってしまう
・枕が頭から外れる
・寝ている間に体の向きが変わってしまう
寝相の悪さの原因
睡眠の環境の悪さ
寝ているときの環境が悪いと、眠りが浅くなって、何度も寝返りをうち、寝相が悪くなってしまいます。
自律神経の乱れ
ストレスがあったり、寝る前にスマホなどのブルーライトを浴びたり、寝る前に暴飲暴食をしたりして、自律神経が乱れると、よく寝られなくて、寝返りが多くなります。
脳の働きの問題
寝ている間に、脳が身体をうまくコントロールできないせいで、からだが思わぬ動きをすることがあります。
夢遊病
夢遊病は、「睡眠時遊行症」や「夢中遊行症」とも呼ばれる、睡眠中に起きる異常行動のことで、子供に多く見られますが、大人でも、アルコールや薬物・強烈なストレスなどの影響などで起きることがあります。
寝ている最中に、意識が覚めないまま起き出して、短くて30秒から長くて30分くらいの間、歩き回ったり、なにかの作業をした後、また、眠りにつきます。
睡眠時摂食障害の場合は、起き出して、無意識のまま冷蔵庫などを開けてものを食べたり、調理して食事を作って食べたりすることがあります。
後になっても、そのときの記憶はありません。
寝言
寝ている間に言葉を発するのが「寝言」ですが、脳が休んでいて体がある程度覚めている「ノンレム睡眠」のときは、発音がはっきりしていることが多いです。これは、発音に関係する喉やアゴなどの筋肉が動くことができるからです。
反対に、脳はある程度活動していて体は休んでいる「レム睡眠」のときは、声を出すのに使う筋肉が緩んでいるため、ムニュムニュといった何を言っているのか分からないような寝言になります。
睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群の場合、寝相が悪くなって体を良く動かすことが多くなります。
また、手足をバタバタ動かしたり、バンザイをするように手を伸ばしたりします。
座った姿勢で寝ることもあります。
背中や肩・首の筋肉のコリ・硬さ
猫背やストレートネックで背骨がゆがんでいたり、背中の筋肉が硬くなっていると、肋骨の動きが悪くなって、呼吸が浅くなってしまいます。
すると、無意識のうちに、バンザイの姿勢になって、肋骨を上げて、呼吸を楽にしようとします。
肩や首の筋肉がこわばっているときも、体が自然にストレッチをして、バンザイの形になります。
寝相の改善法
寝る環境を整える
湿度は50%程度、温度は布団のなかで33℃程度・室内で冬場は20℃程度、それ以外の季節は25度程度が、安眠に良いとされます。そううまくは調整できないし、個人差もありますが、なるべく自分の寝やすい温度・湿度に近づけましょう。
敷き布団は、柔らかすぎると、体が沈み込んで、背骨が曲がったり、寝返りをうちにくくなったりするので、適度な硬さのものを選びましょう。
枕も、高すぎても低すぎても安眠できません。自分に合った枕を探しましょう。
猫背やストレートネックは、寝相を悪くするので治しておきましょう。
寝る前に飲み食いしたり、スマホやパソコンから出るブルーライトを浴びると、自律神経が乱れて、寝相が悪くなるので、控えておきましょう。
蛍光灯の豆電球も、安眠を妨げて、寝相を悪くしている可能性があります。一度、真っ暗にして寝て、つけているときと比べて、寝心地はどうか試してみるのも良いですね。
まわりで騒音がする場合は、耳栓を使って見ましょう。
肩胛骨をほぐす
肩胛骨まわりのストレッチをしてほぐしておくと、安眠しやすくなります。
頭痛薬のせいで頭痛がする?!薬物乱用頭痛の恐ろしさ 薬に頼らない頭痛改善法は?
あなたは「頭痛持ち」ですか?頭が痛いからといって、あるいは、頭が痛くなりそうだからといって、よく鎮痛剤を飲んでいませんか?
頭痛薬のせいで、かえって頭痛に苦しめられているのかも知れませんよ。
薬物乱用頭痛とは
頭痛を治すために、頻繁に頭痛の薬を飲んでいると、薬が効かなくなってきて、かえって頭痛の回数が増えてくることがあります。
このように、鎮痛剤のせいで引き起こされる頭痛を「薬物乱用頭痛」といいます。
特に、偏頭痛で薬を飲むことが多い人や中年の女性に多く見られます。
また、朝早い時間に起こりやすく、重くなると、毎日のように頭痛がする、いつも頭が重い、不安を感じる、集中できない、物忘れが多い、イライラするというような症状が出ます。
最悪の場合、小脳が萎縮して、歩行困難になったという報告もあります。
こうなる原因は、まだはっきりしていませんが、薬の使いすぎで、中枢神経が変化して、痛みを感じやすくなるのではないかと考えられています。
薬物乱用頭痛は、市販の頭痛薬をよく飲む人に起きやすいのですが、使用方法が適切でないと、医師に処方してもらった薬でなることもあります。
薬物乱用頭痛対策で、何種類もの鎮痛剤をかわりばんこに飲んだとしても、防ぐことはできません。
また、鎮痛剤を飲むことをやめたとしても、すぐに症状が改善するわけではなく、かえってリバウンドを起こして頭痛がひどくなることがあります。
薬物乱用頭痛のセルフチェック
次のようなことに当てはまることが多いと、薬物乱用頭痛の可能性があります。
・朝早く、夜明け前などに頭痛がすることが多い
・頭痛の頻度が増えてきて、月に15回以上頭痛がする
・日によって、痛みかたや、痛む箇所が変わることがある
・3ヶ月以上、鎮痛剤をしきりに飲んでいる
・頭痛が実際にする前に、頭痛が起きそうだという不安から鎮痛剤を飲むことがある
・これまで飲んでいた鎮痛剤が効かなくなってきた
単一成分の鎮痛剤(バファリンA、ロキソニンS、タイレノールAなど)ならば、3ヶ月以上にわたって、月に15日以上
複合成分の鎮痛剤(イブA、新セデス、ナロンエース、ノーシン、バファリンプラスなど)ならば、3ヶ月以上にわたり、月に10日以上
飲んでいると、薬物乱用頭痛になる可能性があります
薬物乱用頭痛を防ぐために
「頭痛ダイアリー」をつけて、自分の頭痛の観察をしましょう。
日本頭痛学会 頭痛ダイアリー ダウンロード・ページ
そして、実際に頭痛がする前に予防的に薬を飲むのはやめましょう。
しょっちゅう頭痛がして、鎮痛剤を良く飲む人は、医者に相談しましょう。
受診するのは、頭痛専門外来・神経内科・脳神経外科などが適しています。
頭痛薬に頼らない頭痛の治しかた
偏頭痛とそれ以外の頭痛では処置が違うこともあるので注意しましょう
足首を回す
イメージの力を使う
ツボを押す
マッサージをする
ストレッチをする
ニンニク・ハチミツ・コショウを混ぜて食べる
音楽療法をする
漢方薬を使う
薬物乱用頭痛で、鎮痛剤の使用を中止する場合、代わりに漢方薬を使うことがあります
その汗は病気のサインかも!?暑いだけでは無い汗の原因とは
暑ければ汗は自然に出るものですが、急に汗をかくようになったとか、異様に汗の量が多いとか、汗から変な臭いがする場合、なにかの不調のサインかもしれません。
原発性多汗症
多汗症とは、文字通り、汗の量が多い病気です。
全身の汗が多い場合と、顔・脇の下・手のひら・足の裏など、特定の部分だけに汗をかく場合があります。
下に述べるような病気のせいで汗の量が多い場合を、「続発性多汗症」といいますが、特に原因となる病気が見当たらない、原因不明の多汗症を、「原発性多汗症」といいます。
放置しても、健康を損ねることはありませんが、汗のせいで日常生活に支障をきたすようなら、治療の必要があります。
糖尿病
糖尿病の合併症として、自律神経に障害が出ると、汗や体温の調整がうまくできなくなって、暑くないときや食事中に、ひどく汗をかくことがあります。
特に、これまであまり汗をかかなかったようなところに汗をかくようになったりします。
反対に、暑くても汗が出なくなることもあります。
汗が、甘酸っぱい臭いがすることもあります。
また、糖尿病の治療薬が効きすぎて低血糖になった場合は、冷や汗がでたり寒気がしたりします。
甲状腺機能亢進症
パセドウ病のように、甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気の場合、甲状腺ホルモンの作用で、全身の代謝が高まって、暑がりになり、汗をかきやすくなります。
その他、動悸・息切れがする、食欲があって良く食べるのにやせる、手が震える、イライラするなどの症状が出ます。
自律神経失調症
自律神経失調症で、交感神経が活発になって、副交感神経の働きが弱まると、汗腺が刺激されて、汗が多く出るようになります。
更年期障害
更年期障害で、ホルモンが乱れると、汗をかきやすくなります。
女性だけで無く、男性でも、更年期障害の症状が出ることがあります。
急性アルコール中毒
短時間で大量のお酒を飲むと、急性アルコール中毒になることがあります。
どんどん汗をかいたり、体が熱くなったり、顔や全身に赤みがさしたりしたら、急性アルコール中毒の初期症状の可能性もあるので、注意が必要です。
結核
一度は、絶滅したかと思われていたのに、またじわじわと感染が広がっているのが、結核です。
結核にかかると、アンモニア臭い寝汗が、大量にでることがあります。
咳や痰が出て、風邪かと思っていると、結核だったということもあります。
咳などがいつまでも治らない場合は、一度医者に診てもらいましょう、
白血病
白血病の場合、結核のように、アンモニア臭のする寝汗を大量にかくことがあります。
その他、動悸・めまい・発熱・体重減少などの症状が出ます。
肝硬変・腎不全
肝硬変や腎不全で、体の中の老廃物であるアンモニアを処理できなくなると、アンモニア臭い(おしっこ臭い)汗が出るようになります。
パーキンソン病
パーキンソン病になると、自律神経に障害が出て、ちょっと体を動かしたり、ストレスを感じただけで、顔にどっと汗が出ることがあります。
緑膿菌感染症
緑膿菌は、どこにでも普通にいる細菌で、健康な人は、影響を受けませんが、なんらかの病気や加齢などで、免疫が低下している人の場合、感染症を起こして、緑色の汗が出ることがあります。
薬の副作用
一部の抗うつ剤やステロイドなどの副作用で、汗をかくことがあります。
歯のかぶせもの・詰め物が取れたときの応急処置
食事の最中に、歯のかぶせものや詰め物が、ポロッと取れてしまうことがありますよね。
でも、連休中で次の歯医者の診察日が何日も先になるとか、旅先だとか、予約が取れないとか、すぐには歯科医にみてもらえないことがあります。
マーフィーの法則風にいえば、そういうときに限って取れるものです。
その数日を何とかしのぐ方法をまとめてみました。
無理に元に戻さない
取れてしまったからと、無理に元に戻そうとしても、どうしてもすき間ができて、そこに菌が入ってしまって虫歯になったり、うまく元通りにならずに浮いた状態になってしまって、隣の歯やかみ合う歯が欠けてしまうことがあります。
また、元に戻ったように見えても、なんかの弾みで取れてしまい、飲み込んでしまうこともあります。
飲み込んでも、通常は便と一緒に出てくるのですが、特に子供や高齢者の場合など、誤嚥で気管に入ってしまうこともあるので注意が必要です。
接着剤でくっつけない
瞬間接着剤などでくっつけても、隙間ができて、そこから菌がはいって虫歯になります。
また、後で歯医者で治療するときも、くっつけたものやはみ出した接着剤がなかなか取れずに、場合によっては、歯を削ったりしなくてはならなくなります。
また、接着剤のせいで、口の中が荒れてしまいます。
タッパーなどで保存
取れてしまったかぶせもの・詰め物は、軽く洗って、そのまま小さなタッパーやジップロックのような容器に入れておきましょう。
ティッシュペーパーなどに包んで置いておくと、紙の繊維がこびりつきますし、雑菌がついていることもあります。
また、無くしたり、ついなにかで押してしまい形が変わってしまいがちです。
保存したものは、歯医者に持っていくと、最初に取り付けてから1~2年くらいしか経っていなくて、劣化・変形していなければ、消毒・調整してまた使うことができます。
たとえ使えなくて作り直す場合も、取れたものを見ると、噛み合わせが悪いなどの判断ができるので、捨てずに歯医者に持っていきましょう。
しっかりと歯を磨く
かぶせものや詰め物が取れた下には、柔らかい象牙質がむき出しになっていて、虫歯になりやすくなっています。
また、取れた後の歯の隙間に、食べ物のカスがたまりやすく、歯茎を圧迫して腫れることがあります。
取れたところは、やさしく丁寧に磨きましょう。
穴が深く開いていて、歯ブラシで磨きにくいときは、ジェット水流式の歯磨き器できれいにしましょう。
開いた穴に正露丸を詰める人もいるようですが、一時しのぎにすぎないし、歯肉が炎症を起こすことがあります。
取れた歯で噛まないようにする
かぶせもの・詰め物が取れた歯はもろくなっていて、強い力が加わると、ヒビが入ったり割れたりします。
食事の時、なるべく、その歯で噛まないようにしましょう。特に、硬いものを噛むことは危険です。
また、象牙質が露出しているので、熱い食べ物や冷たい飲み物などは、沁みることがあるので注意しましょう。
早めに歯医者に行く
かぶせもの・詰め物が取れた場合でも、すぐに虫歯になるわけではありません。
通常、一ケ月ほどで、初期の虫歯になり、三ケ月ほどで穴が開き始めます。
ただし、神経を抜いた歯などは、虫歯の進行が早いですし、個人差もあります。
また、かぶせもの・詰め物の下で、虫歯が進行していたせいで、ポロッと取れた可能性があるので、早急な対処が必要です。
それに、食べ物のカスがはさまって、歯周病になりやすいですし、尖った部分が舌を傷つけたりするので、なるべく早く、歯医者で診てもらいましょう。
もともと歯の治療をした歯医者でなくても、事情を話せば診てもらえます。