こんなところにも雑菌がいっぱい!意外な菌の繁殖場所
細菌を気にして、こまめに手を洗ったり、マスクをしたりする人は多いですが、意外なところで密かに雑菌が繁殖していることは多いものです。
いくつか挙げて見ましょう。
飲みかけのペットボトル
水を多く飲んだ方がいいとよくいわれますし、熱中症対策としても、こまめにペットボトルを飲む人は多いですね。
ところが、いったんペットボトルに口をつけると、口の中の大腸菌・カンジダ菌・黄色ブドウ球菌などが、ペットボトルの中に入り込んで、時間とともに繁殖するのです。
たとえ良く歯を磨いた後でも、口の中の菌は無くなるわけではありません。
中に入っている飲み物の種類にもよりますが、常温で置いておくと、早いものでは2時間後くらいから菌が増え始めて、その後はどんどん増えていきます。
冷蔵庫で保管した場合は別にして、暑い季節に常温で置いておいた場合は、3~4時間したら、捨てた方が安全です。
保冷式の水筒の場合はもう少し持ちますが、それでも半日程度です。
携帯・スマホ
洗ってない指で操作したり、汗をかいた顔に押し当てたり、ポケットに入れておいたり、そこら辺に放置したり、携帯やスマホは、とかく汚れやすいものです。
ある調査によると、スマホからは、トイレの便座の18倍の雑菌が検出されたそうです。
クリーニングクロスやウェットティッシュなどでこまめに拭くようにしましょう。
細かい部分は、綿棒や歯ブラシでキレイにしましょう。
もっと本格的に紫外線で除菌することもできます
洗えるスマホも出てきたので、気になる人は使って見てはどうでしょう。
パソコンのキーボード
パソコンのキーボードも、くしゃみがかかったり、手の脂がついたり、作業中に飲み食いしたもののかけらがこぼれたりして、雑菌が繁殖しやすくなっています。トイレの便座の5倍の菌がいるといわれています。さらに、ノートパソコンの場合、キーボードとCPUなどが一体なので、熱を帯びやすく、デスクトップ型より菌が多くなります。
エアダスターを使ってゴミを吹き飛ばし、除菌ウェットティッシュできれいに拭きましょう。
付箋紙を差し込んで、ノリの付いた部分でゴミを取ることもできます。
オフィスの机
オフィスの机の上・固定電話・椅子の肘掛けなどにも、大量の菌がついているとの調査があります。
特に、机の上は、便座の400倍の菌が発見されました!
除菌ウェットティッシュなどで清潔にしておきましょう。
タオル・ハンカチ
汗を拭いたタオルやハンカチをそのままにしておくと、黄色ブドウ球菌が繁殖してきます。
こまめに取り替えましょう。
車のハンドル
車のハンドルも手の汚れがつきやすく、高温になることもあるので、真菌類(カビ)がつきやすいですね。
また、チャイルドシートは、子供の汗や食べこぼしなどのせいで、黄色ブドウ球菌が多く検出されます。
車は、こまめに掃除し、換気しましょう。
カバン
カバンは、出先のトイレなどの不潔なところにでも持ち歩く上に、中に入っている携帯用歯ブラシ・濡れた折りたたみ傘・スマホ・タオル・ハンドクリーム・お金などのせいで、大量の菌がいることがあります。
カバン自体も、中に入れてあるものも、定期的に清掃しましょう。
化粧品
ハンドクリーム等の化粧品は、手を洗わないで使ったりすると、雑菌が繁殖しがちです。
街中で
街の中では、ATM・エスカレータの手すり・電車のつり革・自販機のボタン・レストランのメニュー・ドアノブ・紙幣や硬貨などに大量の菌がついています。
これらのものに触った後は、手を洗った方が安全ですね。
台所のスポンジ
ある調査では、台所のスポンジには、便座の20万倍の雑菌が発見されました。
食べ物の汚れが奥までしみこんだ上に、湿気の多いキッチンに置いておくうちに、細菌がどんどん増えてしまうのです。
「抗菌」をうたっていても、気休め程度と考えた方が良いでしょう。
熱湯による煮沸・洗剤や漂白剤での除菌などが必要ですが、一番大切なのは、きつくしぼって吊り下げておき、良く乾燥させることです。
そして月に1~2度、交換した方が良いでしょう。
まな板
まな板は、直接食材に触れる上に、包丁跡のキズなどに、菌が入り込んで繁殖しやすいのです。
水洗いしてから熱湯をかける・日光に当てる・洗剤を使うなどの方法で除菌しましょう。
マットレスやカーペット
マットレスやカーペットは、人の皮脂・ダニの死骸・食べ物のかす・チリやほこりなどで、雑菌の巣になりがちです。
手入れには、天日干しや消毒用エタノールなども効果がありますが、業者に依頼するのが確実です。