白内障は若くてもなります!こんな症状は危険
「白内障」と聞くと、お年寄りの病気だと思っていませんか?「若年性白内障」の場合、20代や30代でもなるんです。10代でも可能性はゼロではありません。
気がつかないうちに進行していることがないように、あらかじめどんな病気なのか知っておきましょう。
あなたは白内障かも
このごろ、次の様な症状はありませんか?いくつも当てはまるようだと、白内障かも知れませんよ。
・明るいところに行くと、光がまぶしく感じる
・暗いところでは、視力が落ちる感じがする
・目がかすむ
・片方の眼の視力が落ちたような感じがある
・歩いていて距離感がうまくつかめずにつまずいたり転んだりする
・ものが2重3重に見える
・テレビの字幕が読み取れなくなった
・遠くのものがよく見えない
・反対に、近くのものがよく見えるようになった
・細かい作業をしていると視力が落ちてきて続けられなくなる
・視力が落ちたのでメガネやコンタクトを調整しても視力が上がらない
・顔にアトピーの症状が現れている
ただし、片目が白内障で見えにくくなっても、もう一方の眼で補うので、初めのうちは気づきにくいのです。
そこで、時々、片目をつぶって、一つの眼だけでものを見て、ダブって見えたりしないかチェックしてみましょう。
白内障はどんな病気
白内障とは、眼のレンズの役割を果たす「水晶体」が白く濁ってしまう病気です。
水晶体は、タンパク質とミネラルと水からできています。このタンパク質が変質すると、水に溶けなくなって、白濁してきます。また、タンパク質のなかのアミノ酸は、光によって分解して、黄褐色になってしまいます。
卵をゆでると、透明だった白身が白くなるのと原理的にはほぼ同じです。
白内障の原因
加齢
一番多い原因は加齢です。40代くらいから始まり、40代で40%、50代で65%、60代で75%、70代で85%の人がなり、80代になるとほぼ全員が白内障になっています。
加齢以外で白内障になる場合は、若年性白内障と言われます。
アトピー性皮膚炎
アトピーの人は、目のまわりがかゆくてかいたりこすったり叩いたりするせいで、白内障になりやすいといわれます。
20歳前後の若い人に多くあらわれます。
糖尿病
糖尿病の場合、詳しいメカニズムはまだ分かっていませんが、合併症として、白内障になることがあります。
近視
強度の近眼の人は、若いうちから白内障になりやすい傾向があることが、統計的に確かめられています。どうしてなのかは、まだはっきりとは分かっていません。
外傷
眼を強くぶつけたり、強くこすったりという物理的な力が加わったせいで、水晶体が傷ついて、そこから白濁が広がっていくことがあります。
衝撃を受けてすぐ発症することもあれば、何年も経ってから発症することもあります。
他の眼病
ぶどう膜炎・網膜剥離などの眼の病気のせいで、白内障になることがあります。
ステロイドの副作用
アレルギーの治療に使われるステロイドを長年にわたって大量に使うと、白内障になることがあります。
白内障の予防
加齢による白内障は、いつかは誰でもなるものですが、ある程度進行を遅らせることはできます。
紫外線対策
紫外線は、白内障の進行を早めます。サングラスやUVカットメガネなどは、有効ではありますが、眼とサングラスのすき間から紫外線が入ってきます。
帽子やサンバイザー・日傘などを使いましょう。
それより、紫外線の多いときの外出はなるべく控えましょう。
10時から14時くらいが、紫外線のピークですが、朝や夕方も、地平線近くの太陽から、光が水平に眼に届いたりして危険です。気を抜かないようにしましょう。
禁煙
タバコを吸うと、水晶体に含まれるビタミンCが破壊されて、白内障が進んでしまいます。
禁煙・節煙に努めましょう。
食事の注意
水晶体のタンパク質の酸化を防ぐために、抗酸化作用のある「ルテイン」「アントシアニン」「ビタミンC」を積極的に取りましょう。
ルテイン:ケール・ホウレン草・ブロッコリーなどの緑黄色野菜に含まれています
アントシアニン:ブルーベリー・ブドウ・ナスなどに含まれています。
ビタミンC:赤ピーマン・パセリ・芽キャベツ・レモンなどに含まれています。
食事だけで充分取れないときは、サプリメントで取りましょう。
白内障の治療
一度白内障になってしまったら、自然に治るということはないので、治療法としては、薬で進行を遅らせるか、手術するしかありません。
点眼薬
ピレノキシンやグルタチオンが処方されます。
手術
白内障が進行して、日常生活に支障をきたすようになったら、手術を行います。
白濁した水晶体を、人工的な「眼内レンズ」に置き換えるのです。手術自体は10分から20分位で終わります。
いったん眼内レンズを入れると、特に問題がなければ、50年位持ちます。
通院できて、家族の手助けが得られる場合などは、日帰りもできます。
レーシック手術をした人でも、白内障の手術を受けることはできますが、角膜の表面が変形しているので、眼内レンズの調整が難しいのです。
そのため、レーシックを受けた人の白内障手術の経験が豊富なクリニックで手術を受けたほうが安心です。
歯ぎしりをしていませんか?こんなに危険ですよ!やめるには?
ストレスを感じたとき、歯ぎしりすることはありませんか?朝起きたとき、歯茎が痛いことはありませんか?
歯ぎしりにはいろいろな問題があります。
大変なことにならないうちに、やめるようにしましょう。
あなたは歯ぎしりをしている?
自分でも気づかないうちに歯ぎしりをしている人もいます。次の様なことに当てはまるようなら、歯ぎしりをしている可能性があります。
・朝起きたときに、口のまわりがこわばっていたり、アゴがだるい
・肩こりがひどい
・よく頭痛がする
・歯茎に痛みがある
・歯のかぶせものが取れやすい
・下の歯の内側の歯茎に骨が盛り上がったところがある
・耳の下からアゴのあたりがこわばっている
・頬の内側に噛み跡がある
・舌に歯形がついている
・冷たいものを飲むと、歯茎が沁みる
・歯にひびが入っている
・犬歯周辺の歯がすり減っている
・口を閉じると、上下の奥歯が触れあう
・集中しているとき、歯をかみしめるクセがある
どうですか、当てはまるのもがあれば、知らぬ間に歯ぎしりをしているかも知れませんよ
歯ぎしりの種類
歯ぎしりは、こんな風に分類されます
グラインディング
歯を噛みしめて、左右にこすり合わせることです。そのとき、ギリギリと音を出したりします。
歯がすり減ったり、歯の付け根がけずれたり、知覚過敏になったりします。
クレンチング
歯をグッと食いしばることです。音はしないので、まわりの人にも気づかれにくいです。
歯が欠けたり割れたりすることがあります。
タッピング
上下の歯を、カスタネットのようにカチカチと小刻みにぶつけ合うことです。
これらの歯ぎしりが混じり合ったタイプの人もいます。
また、歯ぎしりをいつするかで分けることもできます
睡眠時ブラキシズム
ブラキシズムとは、歯ぎしりのことです。寝ている間に歯ぎしりをするのを「睡眠時ブラキシズム」といいます。眠りの浅いレム睡眠の時に、歯ぎしりがおきます。
覚醒時ブラキシズム
起きている間に、ストレスを感じたときや集中しているときのクセとして歯ぎしりをすることです
歯ぎしりの弊害
歯ぎしりを放っておくと、こんな困ったことになります。
・歯がすり減って、そのせいでは並びが悪くなり、今度はそのせいで歯ぎしりがひどくなると言う悪循環に陥ります。
・歯のエナメル質が削られて、知覚過敏になり、冷たいものや酸っぱいものが歯にしみたり、歯ブラシの毛が歯の根元に当たると痛んだりします。
・歯の根元に力が加えられて、歯の神経(歯髄)が死ぬことがあります。
・大きな力が加わるので、歯が折れることがあります。
・治療した歯の詰め物やかぶせものがポロッと取れてしまうことがあります。
・アゴに負担がかかって、顎関節症になります。
・歯周病を悪化させたり、歯茎が下がったりします。
・頬の粘膜が傷つくことがあります。
・口元のシワが増えます。
・下あごやエラが発達して顔が大きく見えるようになることがあります。
・頭痛や肩こり、耳鳴りがします。
・自律神経失調症や不眠になることもあります。
・睡眠時無呼吸症候群の引き金になる可能性が考えられます。(因果関係は研究中です)
歯ぎしりの原因
ストレス
歯ぎしりの原因として、最も多いものです。身体が、無意識のうちに、ストレスを発散させようとして、歯ぎしりをするのです。
噛み合わせ
もともと歯の噛み合わせが悪かったり、歯が抜けた後そのままにしていたり、虫歯治療の被せものが合っていなかったりすると、歯ぎしりの原因になります。
嗜好品
コーヒーなどに含まれるカフェインやアルコール、タバコ等が、歯ぎしりを引き起こすと言われています。
睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群と歯ぎしりには深い関係があることが分かっていますが、どちらが原因でどちらが結果かは、はっきり分かっていません。
逆流性食道炎
逆流性食道炎になると、睡眠中に胃酸が逆流して、口の中が酸性になります。すると、無意識のうちに、歯ぎしりをして、唾液の分泌を促し、口の中が酸性に傾くのを防ごうとするのです。
低血糖
健康な人でも、寝ている間に低血糖になることがあります。そうすると、それを回復するために、アドレナリンなどのホルモンが分泌され、交感神経が活発になります。
その結果、歯ぎしり・寝汗・悪夢などの症状がでます。
薬の副作用
抗うつ剤等の副作用で歯ぎしりをすることがあります。
歯ぎしりをしなくなる方法
ストレスを解消する
歯ぎしりの解消には、ストレス解消が効くことが多いのですが、どの解消法が向いているかは人によって違うので、入浴・瞑想・カラオケ・社交・ペット等自分に合ったストレス解消方を試してみましょう。
顎関節のトレーニング
マッサージをする
マウスピースを使う
寝るときにマウスピースを口に入れると、歯ぎしり自体は無くなるわけではないですが、歯やアゴへのダメージが軽減されます。
本格的に、自分に合ったマウスピースを使いたい場合は、歯医者さんに作ってもらいましょう。原則として、保険が適用されます。
リマインダーを使う
机の上やパソコンのどこかなど、ときどき眼に入るところに、何かの印をつけます。ペンで●をつけても良いですし、シールや付箋でも構いません。とにかく、目印を決めて、それが眼に入るたびに、自分が今、歯を食いしばったり歯ぎしりをしていないか意識して、もし、アゴに力が入っていたら、フッと力を抜き、深呼吸をします。
毎日続けると、条件反射的に、アゴに力が入らないようになってきます。
自己暗示をする
寝る前に、横になったら、体中の力を抜いてリラックスした状態で、深呼吸しながら、「私は歯ぎしりをしない」と何度か自分に言い聞かせてから、就寝します。
枕を変える
枕が高いと、歯ぎしりをしやすいので、できるだけ低い枕にしましょう。
歯並びを矯正する
歯医者で歯並びを矯正してもらいます。被せものの調整や、抜けたままの歯の治療をするだけでも、歯ぎしりがだいぶ改善されることがあります。
ボツリヌス菌注射(ボトックス)
無毒化したボツリヌス菌を注射して、アゴまわりの筋肉の動きを止めます。1回注射をすると、3~6月ほど持ちます。早ければ1回で、遅い人だと数回の注射で、歯ぎしりの習慣が消えます。
漢方薬を使う
抑肝散(よくかんさん)という漢方薬が、歯ぎしりに効果があるとされます。薬剤師に相談してみましょう。
ちゃんと食べているのに体重が減る!考えられる原因は?
ダイエットや運動で、体重が減るのは、効果が出ていると言うことでうれしいですが、特に食餌制限もしていないのに体重が減ってきたら不気味ですね。
そんなときに考えられる原因をまとめてみました。
問題な体重減少とは
特にダイエットや激しい運動などをしていないのに、
①1年で10%以上体重が減った場合
②半年で5%以上体重が減った場合
③標準体重(※)より20%以上体重が減った場合
は、なにか問題があると考えられます。
(※)標準体重とは、身長をメートル単位で表したものを二乗して、22をかけたものです。例えば、身長が160cmなら、1.6×1.6×22=56.32kgです。
ただ、高齢者の場合は、通常、10年で1~2kg減るのは自然なことです。
体重が減少する病気等
内分泌疾患
内分泌疾患とはホルモンの働きがうまくいかない病気のことです。
特に、甲状腺ホルモンが出すぎるパセドウ病の場合は、お腹が減って良く食べるのに、体重が減少します。その他、動悸・手の震え・眼が出てくるなどの症状が現れます。
糖尿病
糖尿病の場合、初期では、体重が増加することが多いのですが、病気が進行してくると、インスリンの働きが悪くなって、食事をしても、体のエネルギー源となるブドウ糖を利用できなくなるので、体に蓄積された脂肪を使うしかなくなり、どんどん痩せてきます。
この段階になると、喉が乾いて、盛んに水を飲むようになります。
肝硬変
肝硬変になると、食欲がなくなり、胃腸の消化吸収機能が衰えるので、体重が減少します。
胃腸病
慢性胃炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍・潰瘍性大腸炎・クローン病・セリアック病・吸収不良症候群などの胃腸の病気の場合、胃もたれ・食欲不振などとともに、体重が減少することがあります。
悪性腫瘍
「がん」のことです。胃がん・大腸がん・結腸がん・膵臓がんなどの場合、がん細胞が、正常な細胞に必要な栄養素を奪い取ってしまうので、他の自覚症状が出る前に、体重がどんどん減ることがあります。
結核
ほとんど無くなっていたと思われていたのに、また増加してきた結核。
その症状としては、咳・痰・微熱などがありますが、体重の減少もあらわれます。
アジソン病
慢性副腎皮質機能低下症のことです。副腎皮質ホルモンの分泌が減って、疲労感・食欲不振などの症状が現れて、体重が減少します。顔や手の甲が黒くなったり、口の粘膜に黒いシミができたりします。
うつ病
うつ病にかかると、食欲がなくなり、体重が減少することがあります。
神経性食欲不振症
いわゆる「拒食症」のことです。
若い女性に多く見られます。痩せてた方が美しいという固定観念にとらわれて、ものが食べられなくなり、当然、どんどん痩せてきます。
食べないせいで、低体温・抜け毛・むくみ・生理不順などの不調が現れます。
また、頭がぼんやりしたり、かたくなになって他人の意見を聞かないなど、精神的な問題も出てきます。
場合によっては、死ぬこともあるので、心療内科などで診てもらう必要があります。
HIV感染症
エイズのことです(厳密には同じではありませんが)。発症すると、免疫力が低下して消化吸収がうまくいかなくなり、食欲不振にもなるので、体重が減少します。
まとめ
以上のように、「意図しない体重減少」が起きる原因はさまざまで、素人にはわかりません。はっきりさせるためには、医者に診断してもらう必要があります。
その際は、体重の変化の記録を持っていった方が判断しやすいでしょう。
爪で分かる!?あなたの心身の調子
退屈なときに、ボーッと眺めたりする自分の爪ですが、あなたの心身の状態を雄弁にものがたっているって知ってました?
これからは、爪の見方が変わるかも知れませんね。
爪が黄色い
健康な爪は、薄いピンク色ですね。それが黄色いとは、どういうことでしょうか。
まず考えられるのが、「黄色爪症候群」です。中年以降になることが多い病気で、爪が黄色くなった上に、伸びる速さが通常の5分の1から10分の1くらいになります。それ以外にも、体がむくんだり、肺に水がたまったりしますが、気づかないことも多いようです。
他に、爪が黄色くなる病気としては、爪水虫・爪カンジダ・糖尿病・腎不全・シェーグレン症候群・エイズ・乾癬・円形脱毛症などがあります。
また、薬の副作用で黄色くなることもあります。
タバコをよく吸う場合、タバコの有害物質のせいで爪が黄色くなることがあります。
マニキュアのせいで爪が黄色く変色することもあります。
このように、爪が黄色くなる原因は色々あるので、一概にどのせいとは言えないのです。自己診断は危険です。
爪が青紫色である
心臓や肺に問題があって、チアノーゼを起こしている可能性があります。
爪が赤い
健康なピンク色を通り越して、不自然に赤い場合、赤血球が増えすぎて、多血症になっている可能性があります。
多血症を放置していると、脳血栓や心筋梗塞につながることがあります。
縦のスジができている
縦のスジができる主な原因は、加齢・乾燥・ストレス・過労・睡眠不足・ビタミンB群不足などです。
黒い縦スジの場合、爪の根元の「爪母」というところを傷つけてしまったことが多いのですが、メラノーマ(悪性黒色腫)やアジソン病といった病気の可能性もあるので気をつけましょう。
メラノーマについては、次の記事をご覧下さい。
横線が入っている
爪甲横溝(そうこうおうこう)といって、心身の不調で、爪の根元の爪母に栄養が届かなくなって、横線ができることがあります。爪の伸びる速さは、月に3㎜前後ですので、爪の根元から横線まで3㎜あれば、1月前に高熱を伴う病気や強いストレス、無理なダイエットなど何かの問題があったことが考えられます。
また、横線がどの指に現れるかで、どの心身の不調なのかの目安になります。
親指・・・過労・ストレス
人差し指・・・皮膚病
中指・・・泌尿器関係
薬指・・・気管支炎、眼のトラブル
小指・・・神経
それ以外に、糖尿病・ビタミンA不足・低カルシウム血症などの可能性もあります。
爪の甘皮の処理中に爪母を傷つけたり、爪を何かにぶつけたりしても、横線ができます。
足の爪の場合は、靴が合っていなくて、爪に負担がかかっていることが考えられます。
横線が、爪が伸びても位置が変わらない場合は、腎臓病・膠原病・ネフローゼ症候群なども疑われます。
爪が割れやすい
爪が割れやすい場合は、タンパク質・亜鉛・ビタミンB群の不足の可能性があります。
爪水虫にかかっていることも考えられます。
加齢・乾燥・ストレス・睡眠不足などによっても、爪は割れやすくなります。
除光液は爪を乾燥させがちなので注意が必要です。
ハイヒールでつま先に余分な力がかかっても、爪が割れやすくなります。
表面がデコボコしている
爪の表面に無数の小さなへこみがある場合、「点状陥凹(てんじょうかんおう)」といいます。爪の根元の爪母が傷ついてなることが多いです。
円形脱毛症や乾癬の症状の場合もあります。
爪カンジダの場合、爪全体が波打ったようにデコボコになります。
白い斑点ができる
亜鉛欠乏症の疑いがあります。
半月が大きくなったり小さくなったりする
爪の根元の白くなっているところを、「半月」といいます。以前は、半月が大きいほどいいと言われていました。確かに、新陳代謝が活発な人は、半月が大きい傾向があるのですが、体質や年齢もあるので、半月が小さいからと言って、心配することはありません。
問題は、半月が急に大きくなったり小さくなったりした場合です。
半月が急に大きくなって、爪の三分の一くらいにまでなったら、高血圧症の可能性があります。
反対に、それまではちゃんと半月があったのに、急に小さくなったり、見えなくなったりしたら、栄養不足だったり貧血状態で血行不良の恐れがあります。
爪先が大きくなる
爪の先が丸く大きくなり、指先をおおう感じになって、指先がふくらんできたら、「ばち状爪」かもしれません。
心臓病・間質性肺炎・肺がん・肝硬変・肥大性骨関節症などの症状として現れることがあります。
まとめ
いかがでしたか。爪の状態を見るだけでいろんなことがわかりますね。でも、爪からわかることはあくまで目安ですので、素人判断で、「あの病気に違いない」なんて決めつけるのは危険です。
気になる場合は、まずは、皮膚科か総合内科に行って診てもらいましょう。
傷の治療の新常識 怪我の手当はこうなった
怪我をしたら、オキシドールで消毒して、赤チンを塗って、ガーゼや絆創膏を貼っておく。一昔前の常識でしたが、それがひっくり返ったのはご存じでしたか?
知らなかったという人は、今度傷ができたら、新しい方法で治療してみましょう。
赤チンはどこに消えた
ある年代以上の人には懐かしい「赤チン」ですが、成分に水銀を含むため、1973年に製造が中止になりました。
海外では、まだ生産されているので、外国から取り寄せて使っている人もいます。
消毒しないほうが良いと言われるわけ
怪我をしたら、消毒をして、化膿を防ぐ-しばらく前までは、常識でした。
しかし、消毒液を塗っても、痛いだけで、傷の治りはかえって遅くなると言うことが分かってきました。
怪我の傷からは、ジュクジュクと透明な液がにじみ出てきますが、この液の中に、細胞を再生させる成分が含まれています。消毒液は、この液体の働きを妨げてしまうのです。そして、傷のまわりの正常な細胞にも、ダメージを与えます。
また、傷の箇所には、通気性の良いガーゼや絆創膏を貼って、乾燥させていましたが、これですと、傷口にカサブタができてしまい、そこに雑菌が繁殖して化膿したりしますし、カサブタが剥がれるときに細胞が破壊されて、傷跡が残ってしまいます。
湿潤療法(モイストヒーリング)とは
湿潤療法とは、練馬光が丘病院の傷の治療センター科長である、夏井睦医師などが発展させた、新しい傷の治療法です。
従来の方法に比べて、痛みが少なく、治りが早く、傷跡が残りにくいと言ったメリットがあります。
この治療法では、次の様な方法で傷の手当てをします。
・傷ができたら、乾かないうちになるべく早く、水道水を流しながら良く洗い、砂・土・砂利等の余計なものを落とします。
・やけどの場合は、洗面器などに水を溜めて、傷の箇所を浸します。
・血が出ているときは、清潔なハンカチやガーゼで圧迫して血を止めます。
・傷のまわりの水分をよく拭き取ります。
・傷を、白色ワセリン(※)を塗った、家庭用のサランラップで覆い、医療用テープなどで止めます。
・傷が治るまで、毎日、サランラップを取り替えます。そのときに、傷を水で洗うようにします。夏の暑い時期には、雑菌が繁殖しやすいので、一日に3回くらい取り替えます。
・サランラップを取り替えるとき、傷口をよく見て、化膿していたり、赤く腫れていたり、熱を帯びていたり、痛みがある場合は、医者にいきます。
※白色ワセリンは、保湿剤などとして、ドラッグストアなどで売っていますが、無ければ、サランラップだけでも構いません。
また、湿潤療法の原理を利用した絆創膏も市販されています。
傷が治ったあとも、傷跡は、紫外線の影響を受けてシミになりやすいので、3ケ月くらい、外出時は、その部分に日の光が当たらないよう注意しましょう。
湿潤療法の注意点
新しい怪我の治療法として注目されている湿潤療法ですが、どんな傷にも使えるというわけではありません。次の様な場合は、病院で診てもらいましょう。
・深い傷や大きい傷である
・傷の中に、金属片や土砂などが残っている
・古い釘を踏んで傷ついた→破傷風の危険性があります
・犬などの動物に噛まれた→動物の持っている病原体がうつる可能性があります
・血が止まらない
・やけどの場合、大きい水疱ができている
・低温やけどである
・傷口が腫れたり化膿している
・すでにカサブタができている
また、糖尿病などで免疫力が落ちている人や血行障害のある人の場合も、病院で診てもらった方が良いですね。
えっ!こんなところに白髪が!これ以上増やさないために
ふと鏡をのぞいて、白髪を見つけてショックを受けたことありませんか。まだ先のことだと思っていたのに、現実を突きつけられてしまいますね。
日本人の場合、男性は30代前半で、女性は30代後半で、白髪に気づくことになるようです。
この先、どんどん増えてくる前に、対策を考えましょう。
白髪の原因は
実は、人間の髪の毛は、最初に「毛母細胞」で作られるときには、色がついていません。別に「色素細胞(メラノサイト)」が作り出すメラニン色素で、それを黒く染めます。この働きがうまくいかなくなると、黒く染められずに、白髪のまま生えてくるのです。
その原因は、加齢・活性酸素・栄養の偏り・ストレス・睡眠不足・血行不良などです。
一晩で白髪になる?
フランス革命の時、マリー・アントワネットが、死刑を宣告されて、ショックで、一晩で頭が真っ白になったという話があります。
でも、これは、都市伝説のようです。
なんらかの心身のショックで、新しく生えてくる毛が白髪になる可能性はないではないですが、すでに生えている毛が白くなることはないからです。
とらえられてから処刑されるまでの二ヶ月の間に、白髪になったのかも知れませんね。
白髪が生えてきたらどうする
食生活の見直し
カルシウムは、色素細胞の働きを活発にして、白髪を防いでくれます。
銅もメラニン色素に必要です。魚介類・ナッツ類・野菜・穀類・レバーなどに含まれています。
亜鉛・ビタミンB・ビタミンEも髪にいい栄養です。
海藻や魚介類に含まれる「ヨード」も大事です。
「チロシン」は、メラニン色素の原料になります。乳製品・魚介類・ナッツ類に含まれています。
タンパク質も、髪にとって必要なものですが、多すぎると、消化できずに尿酸になってしまい、白髪を増やしてしまいます。肉は程々にしておきましょう。
砂糖は、血液中のビタミンEを減らしたり、タンパク質の吸収を妨げたりして、白髪の原因になります。コーラなどのソフト・ドリンクにはかなり砂糖が含まれているので、要注意です。
加工食品によく含まれている「グルタミン酸ナトリウム」も、髪には良くありません。(体全体にとっても良くないのですが)
食べ過ぎはよくありませんが、無理なダイエットは、色素細胞にダメージを与えます。
充分な睡眠
寝ている間、成長ホルモンが分泌されて、新陳代謝が活発になるので、充分な睡眠時間を確保するようにしましょう。
寝ている間、部屋が明るいと、睡眠の質が下がって、色素細胞に良くありません。なるべく暗くして寝ましょう。
寝具はこまめに洗って、雑菌が繁殖して頭皮に皮脂が詰まるということがないようにしましょう。
枕は、高すぎても、低すぎても、睡眠の質が下がります。自分にあった枕を探してみましょう。
頭皮をマッサージする
頭皮をマッサージして、血行を良くすると、色素細胞の働きも良くなります。
ツボを押す
「正営」というツボも効果があります
紫外線予防をする
紫外線は、白髪の原因になります。帽子や日傘で、髪に紫外線が当たるのを防ぎましょう。
白髪を抜かない
白髪を見つけると、つい抜きたくなりますが、毛穴周辺の皮膚や毛細血管を傷つけてしまいます。気になるのなら、ハサミなどでカットしましょう。
一方、白髪は抜くと増えるなんて言う人もいますが、色素細胞のトラブルで白髪ができるのですから、抜いても白髪が増えることはありません。
ブラッシングをする
天然の獣毛(豚やイノシシ)でできたブラシを用意します。
あまり力を入れずに、毛先から始めて根本に向かって、頭皮をマッサージするようにブラッシングします。
朝・シャンプー前・寝る前に行いましょう。
シャンプーの注意
シャンプーの前には、上に書いたように、ブラッシングをします。
シャンプーは、なるべく刺激の少ないものにします。お湯だけで髪を洗うのもお勧めです。
シャンプーやリンスは、髪だけにつけるようにして、頭皮にはなるべくつかないようにします。
シャンプーのときは、指の腹の部分で、頭皮をマッサージします。決して、ゴシゴシこすったり、爪を立てたりしないでください。
最後に、髪にシャンプーやリンスがのこらないように、充分にすすぎましょう。
禁煙する
タバコに含まれる成分は、血行を悪化させ、頭皮にダメージを与えます。
手汗がひどい!どうすれば止められる?
いつの間にか手にじとっと汗をかいてしまい、書類にシミを作ってしまったり、マウスがべとべとになったりすることはありませんか。
握手をする機会なんかあったら、困ってしまいますね。
なぜ、手汗が出るのか、どう対処したら良いのか、リサーチしました。
どうして手汗が出るんでしょう
手掌(しゅしょう)多汗症の場合
特に手のひらだけにとても汗をかく場合は、「手掌多汗症」の可能性があります。
自律神経のうち、体の活動を活発にする交感神経が働きっぱなしになっている状態と考えられます。
交感神経の働きで、汗をかいたり、心臓の鼓動が早くなったり、胃腸の働きが抑えられたりします。
手の汗の場合は、大昔、動物に襲われそうになった時に、木の枝などの武器になるものを手にしたときの滑り止めになったなごりと思われます。
手掌多汗症の原因は、はっきりとは分かっていませんが、精神的緊張・肥満・ホルモンバランスの乱れ・生活習慣の乱れ等によると推測されています。
手掌多汗症は、軽いものから重いものまで、次の3段階に区分されています。
レベル1 手のひらが汗でじとっと湿っている
レベル2 手のひらに汗の水滴ができる
レベル3 手から汗がしたたり落ちる
その他の多汗症の場合
手だけでなく、全身に汗をかきやすい場合は、甲状腺の異常・糖尿病・急性リウマチ・更年期障害・自律神経失調症などの可能性があります。
手汗を止める方法
ストレッチをする
ツボを押す
胸を押さえる
体の一部を圧迫すると、その部分の汗が減って、その代わり、体の反対側からの汗が増えます。これを「反側発汗」といいます。
この性質を利用して、一時的に手や顔の汗を抑えることができます。
・力を入れて腕組みをして、胸を押さえます
・脇の下にコブシをはさんで、グッと締め付けます
・きつめのブラジャーをします
・バストトップの5cmほど上を、紐などできつく縛ります
京都の舞妓さんは、帯を使って汗を止めているそうです。
冷却する
首筋や手首、脇の下などの、太い血管が通っているところを、冷えたペットボトル・冷却ジェル・冷水に浸したハンカチなどで冷やすと、一時的に汗を止められます。
制汗パウダーを使う
手汗用の制汗パウダーが市販されています。試してみてはどうでしょうか。
食事の注意
手汗には、タウリンとビタミンCの摂取が有効です。
タウリンは、牡蠣やハマグリに含まれています。
香辛料・肉類・乳製品は、汗をかきやすくなります。
充分な睡眠を
睡眠不足ですと、交感神経が優位になって、手汗をかきやすくなります。
また、少なくとも、日付の変わる前に寝るようにしましょう。
爪揉みをする
爪揉みは、副交感神経を働かせて、手汗を防ぐ効果があります。即効性はありませんが、長い目で行いましょう。
クリニックでの治療は?
うえに挙げたような対策をしても手汗が止まらず、日常生活にも支障をきたすようなら、医者で治療を受ける必要があります。
手汗の治療法としては、抗不安薬や漢方薬の服用・交感神経の切除手術・ボツリヌス菌注射・イオントフォレーシス療法・ビューホットなどがあります。
皮膚科・整形外科・美容形成外科などで診てくれます。
各治療法には、メリット・デメリットがありますので、お医者さんとよく相談しましょう。